省エネ住宅かどうかは何を基準に判断されるのでしょうか。ここでは、もう少し詳しく事情を知りたいという方に向け、日本の省エネ基準で重視される性能数値や海外との比較、また代表的な省エネ指標について解説します。
日本では国が住宅の省エネ基準として、屋根・外壁・窓などの断熱の性能に関する基準(外皮基準)と住宅で使うエネルギー消費量に関する基準(一次エネルギー消費量基準)を定めています。
ここで覚えておきたい指標はUA値です。これは外皮平均熱貫流率のことで住宅の断熱性能を表す数値です。以前の指標では熱損失量を床面積で割るQ値が用いられていました。しかし床面積の少ない建物や複雑な形状の建物は数値が悪くなる欠点があったため見直されました。
平成25年の省エネルギー基準改正時に、建物の外部に逃げる単位時間あたりの熱量を外皮面積で割ったUA値が住宅の断熱性能を表す数値の基準となりました。数値が少ないほど断熱性能が高いことを示します。
世界的にみると日本の住宅レベルは高くないと言われます。日本で最初に住宅の省エネ基準が開始したのはオイルショックがあった翌年の昭和55年。それから平成28年まで何度か改正されましたが断熱化基準は平成11年に定められました。
欧米の先進国では、住宅新築の際は省エネ基準への適合が義務化されていますが、日本では2025年度から義務化することが決まった状況です。省エネ基準へ対応できない業者も多く、スピーディーには進めておりません。省エネ性能において日本の住宅は注意深く見ていく必要があるでしょう。
省エネ住宅の新しい基準として注目されているのがHEAT20です。これは2009年発足の住宅の高断熱化技術開発委員会で独自の断熱基準(G1・G2・G3)を提案、それが基準の総称としても使用されるようになり、一番下のG1でも日本の断熱性能等級4やZEHより断熱性能が高く設定されています。
その他、UA値以外に押さえておきたい省エネ基準はC値です。これは相当隙間面積のことで、家の隙間がどのくらいあるかを数値化したものです。C値からわかることは住宅の気密性ですが、現在の省エネ基準では建物性能と一体化したためC値よりUA値が重視されています。
省エネ機能例:セルロースファイバー+外貼り断熱材併用工法
省エネ機能例:木質パネル接着工法+HEMS
省エネ機能例:全館空調システム+スーパーウォール工法
2022年1月時点で「函館 省エネ住宅」で検索して公式サイトが表示される上位20社をピックアップ。
UA値を公式HPで公表している会社の中から熱交換換気システム、トリプルサッシ、土地探しが可能な3社選定しました。
辻木材株式会社 UA値0.23(石川モデルハウス)HPに記載、全棟が高気密高断熱仕様UA値0.28(標準仕様)と明記有り。創業100年以上。
参照元URL:辻木材公式HP(https://www.lime-h.co.jp/modelhouse/post-1.shtml)
ミサワホーム北海道 UA値0.39(高断熱仕様) 1999年度の日経地球研究大賞を業界で初めて受賞。
参照元URL:ミサワホーム公式HP(https://www.misawa.co.jp/kodate/kodawari/energy/)
ハウジング・コバヤシ UA値0.24 全館空調「YUCACOシステム」を採用。