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なぜ脱炭素住宅が求められているのか?

深刻なペースで進んでいる地球温暖化。未来の地球環境を守っていくためには、人類が一丸となって地球温暖化を食い止めていかなければなりません。そのために有効な手段の一つが、住宅の脱炭素化(省エネルギー化)。

ここでは、脱炭素化が求められている理由、および日本における脱炭素住宅に向けた現状・取り組みなどについて詳しく解説しています。

住宅の脱炭素化が求められている理由

住宅の脱炭素化が求められている理由は、ひとえに地球温暖化を食い止めるためです。炭素の主な発生源の一つが住宅であることから、脱炭素化の重要なテーマとして、住宅性能に関する議論が行われています。

地球温暖化対策として脱炭素化が求められている

2021年8月、国連組織の一部である「IPCC」は、次のような衝撃的な発表を行いました。

地球温暖化の主要な原因は、いわゆる「温室効果ガス」ですが、この「温室効果ガス」の大半は二酸化炭素。すなわち、地球温暖化を食い止めるためには、全世界的に「脱炭素化」を目指していかなければなりません。

住宅は炭素の主な発生源となっている

二酸化炭素の主な発生源は化石燃料(石炭・石油・天然ガス)。化石燃料を燃焼させると大量の二酸化炭素が発生することは分かっている一方で、私たち人類は、化石燃料の燃焼をやめることができません。

その理由は、電力を作り出すための主要なエネルギー源が、化石燃料の燃焼だからです。特に東日本大震災以降の日本では原子力発電所の運転がほぼストップしているため、電力の大半は化石燃料の燃焼によって作られています。

化石燃料から作られた電力は様々な場所で利用されますが、その主な利用場所の一つが住宅。住宅での電力の使用が化石燃料の使用量を増大させ、ひいては地球温暖化を深刻な状況へと導いているのが現状です。

日本の住宅の性能は低い?

1997年の京都議定書に始まり、日本は地球温暖化対策を先導する国家の一つとして、世界でも高い存在感を示しています。

その一方で、国内の住宅性能を基準として見た脱炭素化への取り組みは、世界から「時代遅れ」とさえ言われています。

脱炭素の視点から見ると日本の住宅は「時代遅れ」と言われている

日本の住宅における脱炭素化に向けた取り組みが「時代遅れ」と言われる理由は、何より断熱性能にあります。日本の住宅の多くは断熱性能が低く、せっかく暖房等で暖めた室内の空気が、容易に外へ逃げてしまう作りになっています。

国が設定する住宅の断熱性基準は徐々に進化しているものの、実際に作られている住宅の大半は古い基準に従ったもの。国内外の有識者からは、「日本の住宅の断熱性は先進国の中で最低レベル」とさえ言われています。

「時代遅れ」から脱却するために推進されている取り組み

脱炭素化から見た時に「時代遅れ」と言われる日本の住宅。現状を脱却するため、国土交通省、経済産業省、環境省の専門家は会議を重ね、少しずつではあるものの、脱炭素化に貢献する住宅の取り決めを進めています。例えば、「2030年時点での新築住宅にZEH基準の省エネ性能が義務化され、かつ6割の新築住宅に太陽光発電設備が導入されること」などです。

日本が目指すべき住宅の在り方の実現を目指し、国や専門家、建築業界等が一丸となって議論と取り組みを進めています。

脱炭素住宅とは

「時代遅れ」から脱却するための具体的な取り組みとして、日本では、例えば次のような住宅脱炭素化政策が進められています。

低炭素住宅認定

省エネ基準等から見て低炭素化に貢献していると認定された住宅に対し、住宅ローン減税などの様々な優遇措置が用意されています。

ZEH/LCCM

低炭素住宅の代表でもあるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)に対し、補助金制度が用意されています。

グリーン住宅ポイント制度

上記の認定を取得した住宅に対し、ポイントを発行する形で実質的な優遇措置を提供しています。

省エネに向けた自治体の取り組み

国が強力に推進している脱炭素住宅ですが、地方自治体の中には、国に先駆けて脱炭素化に向けた各種制度を実施しているところもあります。

例えば函館市においては、「函館市住宅リフォーム補助制度」「先進的省エネルギー投資促進支援事業」「省エネルギー設備投資に係る利子補給金」「省エネ最適化診断」「家庭エコ診断制度」などの具体的な補助制度を用意している他、「はこだてエコフェスタ」や「環境パネル点」「はこだてスマートムーブデー」はこだてエコライフフェア」などの様々なイベントを開催するなど、脱炭素化・地球温暖化対策に向けた取り組みを積極的に行っています。

省エネ住宅の普及が人類の未来に貢献する

国連が発表している通り、地球温暖化は極めて深刻なペースで進んでいます。近年、世界のあらゆる地域で大災害が増えてきた印象がありますが、その要因の一つとして地球温暖化がある、と唱える識者は少なくありません。

地球温暖化の進行を食い止めるための有効な方法は脱炭素化。とりわけ日本では、住宅における断熱性能を高めること、再生可能エネルギーを取り入れることなどを通じ、脱炭素化を目指すべき時代が到来しています。人類の未来のため、私たちは責任と自覚のある取り組みを進めなければなりません。

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