省エネ住宅に興味がある方にとって、エネルギー収支をゼロ以下とするZEHは理想の住まいと思うかもしれません。そこでZEHについてもっと掘り下げて考え、デメリットも含めどのような人におすすめなのか解説します。
ZEH(ゼッチ)とはNet Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、消費エネルギーを減らしながら、創エネ設備を導入することでエネルギー収支をゼロ以下とすることを目指す住宅のことです。
高断熱・高気密によりエネルギー消費を極力抑える省エネ住宅に太陽光発電などの自然環境を活用した発電設備を導入すればCO2を排出せずに、消費エネルギー≦つくるエネルギーとなり、ZEHが実現するというわけです。
ZEHのメリットは高断熱でエネルギー効率のよい設備が導入されるため室内が快適なことに加え、光熱費を抑えることができること。また太陽光発電や蓄電池などで災害時の備えができ、ZEH対象の補助金等が受けられることです。
デメリットとしては省エネ設備や太陽光発電システムなどの導入により、建築コストが高くなることです。コスト削減効果で回収する考え方ですが、太陽光発電など自然エネルギー活用は発電量が安定しないことがあります。
ZEHには「ZEH+」と呼ばれるものがあります。ZEH以上の省エネと再エネの自家消費率拡大を目指したもので要件は以下の通りです。
Ⅰ.一次エネルギー消費量を、省エネ基準から25%以上削減し、
Ⅱ.以下のうち2つ以上を導入した住宅
住宅性能の他に国の補助金を受ける際の支給額がZEH+の方が大きくなります。さらに補助金制度上では以下のように「次世代ZEH+」というものもあります。
Ⅰ.ZEH+に係る要件を見たし、かつ
Ⅱ.以下いずれか1つ以上を導入した住宅
ZEHがおすすめできるのは環境問題に関心があり、設備の管理・メンテナンスを面倒と思わない人です。エネルギー収支ゼロ以下を目指しますが、保証されたものではないため自ら考えてさまざまな工夫しなければなりません。しっかりZEHの維持に取り組める人なら、光熱費がかからず光熱費がかからず快適で健康な暮らしが実現するでしょう。
省エネ機能例:セルロースファイバー+外貼り断熱材併用工法
省エネ機能例:木質パネル接着工法+HEMS
省エネ機能例:全館空調システム+スーパーウォール工法
2022年1月時点で「函館 省エネ住宅」で検索して公式サイトが表示される上位20社をピックアップ。
UA値を公式HPで公表している会社の中から熱交換換気システム、トリプルサッシ、土地探しが可能な3社選定しました。
辻木材株式会社 UA値0.23(石川モデルハウス)HPに記載、全棟が高気密高断熱仕様UA値0.28(標準仕様)と明記有り。創業100年以上。
参照元URL:辻木材公式HP(https://www.lime-h.co.jp/modelhouse/post-1.shtml)
ミサワホーム北海道 UA値0.39(高断熱仕様) 1999年度の日経地球研究大賞を業界で初めて受賞。
参照元URL:ミサワホーム公式HP(https://www.misawa.co.jp/kodate/kodawari/energy/)
ハウジング・コバヤシ UA値0.24 全館空調「YUCACOシステム」を採用。