高気密・高断熱で快適な暮らしができる省エネ住宅の実現には住宅性能を維持するための設備が必要です。そこでこれだけは揃えておきたいと標準装備として、断熱材、断熱ガラス、換気システムの3つについて紹介します。
省エネ住宅に必要な住宅性能は高断熱・高気密。その意味で室内外の熱の流動を遮断する断熱材は必須。その良し悪しが省エネ住宅の価値を左右するといっても過言ではないでしょう。断熱材には大きく鉱物繊維系、木質繊維系、発泡プラスチック系の3つに分かれます。
グラスウール、ロックウールなどの鉱物繊維系は燃焼性、耐久性、防音性に優れますが、防湿性に劣ります。セルロースファイバーなど木質繊維系は自然に優しく調湿性があるので結露に強いことが特徴です。硬質ウレタンフォームなど発泡プラスチック系は断熱性能が高いですが火に弱めで価格は高めです。
断熱材で覆うことができない省エネ住宅の窓には、断熱ガラスが必要です。複層ガラスと呼ばれるものが一般的で2枚以上のガラスの間に空気やガスなどを封入し層を作ることによってガラスの内と外で熱の移動を抑える構造になっています。一般のガラスより価格が高くなってしまうがデメリットです。
断熱ガラスの中にはLow-Eガラスもあります。複層ガラスの一つですが赤外線や紫外線を反射する特殊な金属加工が施されており、断熱効果と遮熱効果の両方を発揮することができます。また遮音性や防音性もあるため騒音が気にならない快適な住まいになります。
省エネ住宅になって断熱性や気密性などの住宅性能が上がると、同時に換気システムの重要性も高まります。シックハウス症候群を防ぐ目的で2003年改正建築基準法により住宅の24時間換気システム設置が義務化され、室内の結露防止にも役立っています。
自然換気以外に換気システムは第一種換気、第二種換気、第三種換気があります。排気を機械で行い吸気側は自然に任せる第三換気はコスパに優れ一般住宅でよく利用されますが、省エネ住宅には給気・排気ともに機械で行い、全熱交換器と組み合わせることで室内を一定に保てる第一種換気が向いています。
省エネ機能例:セルロースファイバー+外貼り断熱材併用工法
省エネ機能例:木質パネル接着工法+HEMS
省エネ機能例:全館空調システム+スーパーウォール工法
2022年1月時点で「函館 省エネ住宅」で検索して公式サイトが表示される上位20社をピックアップ。
UA値を公式HPで公表している会社の中から熱交換換気システム、トリプルサッシ、土地探しが可能な3社選定しました。
辻木材株式会社 UA値0.23(石川モデルハウス)HPに記載、全棟が高気密高断熱仕様UA値0.28(標準仕様)と明記有り。創業100年以上。
参照元URL:辻木材公式HP(https://www.lime-h.co.jp/modelhouse/post-1.shtml)
ミサワホーム北海道 UA値0.39(高断熱仕様) 1999年度の日経地球研究大賞を業界で初めて受賞。
参照元URL:ミサワホーム公式HP(https://www.misawa.co.jp/kodate/kodawari/energy/)
ハウジング・コバヤシ UA値0.24 全館空調「YUCACOシステム」を採用。